今野リポート 第15回宮城山形将棋対抗戦




例によって今大会を簡単に振り返ります。


・7月9日:宮城将棋HPに本大会が告示される。
もうこの季節か、1年が早過ぎる。歳をとったのだろう。この体感スピードは年齢に比例するらしい。


・翌10日:楢澤さんの訃報が届く。享年45歳。ショックで言葉もない。(涙)
ご存じの通り、この対抗戦の創始者のひとり。


しかし、魂は不滅という。重過ぎた肉体を脱ぎ捨て、今は身軽になっているに違いない。(合掌)


人生の持ち時間の差を考える。好きなことを無理せず楽しんでいる人が長生きしているようだ。
自分の残り時間? 神の味噌汁である。


・7月25日:古川王将会の役員会の後、支部を代表して4名分(自分の他、阿部、川井田、白石)
の参加申し込み。


・7月27日:大村さんから今年もリポートの依頼。
       意外な人も読んでいて好評なよう。うっかりおバカなことは書けない。


・8月12日:「オレたち将棋ん族エピソード1」が出版社直販で届く。
       ・・・このリポートに影響を与えているので探して見て。
       2005〜2009の5年分が収録されている。
       林家木久翁襲名が2007年であることが分かる。ついこの前の気がするが。


さて、今回会場は山形県将棋順位戦でもお馴染みの天童ホテル。
自宅からの移動時間はほぼ読める。


・8月29日:8時少し前に出発。時間に余裕を持った基本定跡。
道中、R347は順調に拡幅工事が進んでいた。通年通行になるのが待ちどうしい。


・開会式:黙祷を捧げた後、両県代表と大泉会長から楢沢さんのエピソードが披露される。
     供養の意味でも真面目に将棋を指さなければと気が引き締まる。
     しかし、闘争心というものが全く湧かない。


・訃報2:「支部ニュース」の訃報が気になっていたので大村さんに確認すると「あの井川さんです。」
     彼もまだ若かった。自称、「秋田県のノンベイ」だ。
     去年お会いした時は病気で酒を飲んでいないと聞いていたが。(合掌)


・選手紹介:個人情報のためネットで公開しなくなったのだろう。会場に掲示されているので目を通す。
      花輪さんが川柳に懲りだしたらしい。
      テーマは何故かセ○ハ○。「黒髪を掻き分け進む○○○」・・・意味が分からない。
      柳名は「正体不明」の前後2文字から採ったのだろう。


・初日成績:3連敗。大村(周)、久保田、坂井の各氏。
      強い将棋に触れて少しは将棋を思い出してきた。
      大村さんから後2つで通算30勝ですよと激励を頂いていたが道は遠い。


・懇親会:吉田監督による献杯で始まる。盃を上げないのが作法とルール説明。
     スピーチがすばらしい。
     「水を飲むときに井戸を掘った人に感謝するように、この大会の種を蒔いた楢沢さんに感謝」


・健康法他:元気な先輩の皆さんに健康の秘訣を伺う。
      浅野支部長は天候に関係なく毎朝2時間20分歩く。
      寺沢会長は雨の日は歩かない。(?)
      山口(昌)さんは毎朝のラジオ体操を欠かさない。
      前泊で4時間運転して来られた今年80歳になる小山さんは、42歳で禁煙。
      今は週に一度の健康麻雀に加え、発声のため民謡もされているとのこと。
      明日は記念撮影もしてもう一泊されるとのこと。

      私もタバコを止めてみようかなと思おうと想う。
      人生二毛作という。定年後の時間が長いのだ。
      健康寿命も長くなければならない。

      日本酒鑑定家の吉田監督には持参の地元純米酒を美味いと誉めて頂いた。

      町の歴史上からは、米の値段が暴落した年は酒に変えたこと、
      戦時中は酒税徴収のため酒造りが奨励されたことが分かる。
      山形県からも酒造りの応援があったようだ。


・二次会:行きそびれた。庄司さんの教え子の将棋などを観ていたら時間が過ぎてしまった。
     マンツーマンの個人指導を受けられるとは恵まれている。
     庄司さんとは色々話が出来た。間違った事を教えないように注意しているとのこと。
     他人の人生を預かるのだから。


・23:30、露天風呂に行くと滝が止まっていた。曇りでお月さんもなく物足りない。
       誰かが「あの滝を止めて下さい」と言った訳ではないと思う。


・24:00、部屋に戻り日本酒を3合ほど飲むが、うっかりご飯を食べてしまった後のため酔えない。


・25:00、消灯。相部屋の皆さん(古川王将会+諏訪部さん)、スイッチを押したように一斉の豪快なイビキ。
       これは読みに無かった。トドの群れの中に放り込まれたようで、大変なんすからもう。

       ※自分のなかで感想戦をすると、前回はもの静かな岡部さんと2人部屋だった。


・翌朝6:15、浅野支部長の乱入で起床。目が覚めたということは少しは眠れたようだ。


・6:30、露天風呂のリベンジ、6筋に滝が分かれて流れていた。


・7:00、バイキング。宮城事務局の皆さんと相席。健康に良さそうな玄米粥とブルーベリーを頂く。



・2日目成績:●○●、橋本(英)、沼沢、佐藤(祐)の各氏。全敗しないで良かった。
       椅子席は楽だが、正座に比べ集中できない。


・詰将棋:王位戦中継サイトにあった問題が掲示されている。
     これを管理人、安藤さん、少年の3人が盤に並べてつついている。
     「どうやったら詰むんですか?」
     「どうやったら詰まないんですか?」などとは言わず手順を示す。
     少年は「香かー!」と目を見張る。
     この詰将棋のどこが面白いかとゆーと、
     桂、金、香の順で捨てた形が守備駒の位置を変えず玉だけが32→22に移動していること。
     この先は「詰め将棋」ならぬ「詰む将棋」になっている。


・成績発表:1位はレオ君、背も伸びて逞しくなっていた。
      鈴木プロも3段リーグ入り、プロになるのも近いと太鼓判。
      古川王将会の阿部(勝)さんが成績上位入賞+プロ棋士勝利者賞のW受賞。
      長沢女流の色紙、「一歩金金」の書き損じの裏面にも揮毫された稀少品をゲット。


・後片付け:山口(秀)さんに保管場所を尋ねると「天童交流室」で一括管理とのこと。
      古川王将会では以前、幹事長宅で一括管理していたが火災で全失した。
      現在は各役員宅に盤、駒、時計を分散保管している。参考にして頂ければ幸いです。


・16:15、記念写真を撮影し解散。


・18:00、帰宅。新聞、郵便物、メールがどさっと届いている。大変なんすからもう。
       頂いてきた「平成27年度 あらまし」も目が通せない。


・翌朝:目が覚めると部屋の明かりが点けっぱなしだった。


こうしてまた今年も東北の短い夏が終わった。


どーもすいません。お身体だけは大切になさってください。合掌。(了)